【断片的な夢】
あの夢から…ちょうど1年後の夏…
その日も熱帯夜の熱帯夜の寝苦しさと、飽きずに続く若者の行為に闘っていた。
寝る事に集中するために、数字を数える…1・2・3・4・・・
記憶が薄れ始め、その行為が、優しい子守唄に聞こえ始めてきた…その時!!
冷たい風が体を通り過ぎた感覚に、ゆっくりと瞳を開けた。
そこは…あの洞窟だった。
俺は、自分がやけに冷静な事に驚いていた。
…時が来たか……。
俺は、深呼吸をすると、あの扉へと歩き始めた。
扉に着くと、あの時の子供らがいない事に気付いたが、少し辺りを見渡してから、扉に手を当てた。
そして…扉を開けると同時に激しい光に包まれ、俺は、瞳を閉じた……。
次の瞬間。
瞳を開けた俺は、O市を走るバイパスの上にいた。
2車線の中央線に立っていた。
……。
冷静な自分がそこにいた。
そして、何かの気配で振り返る。
その先には。
白髪の少年が立っていた。
俺は、少年を凝視した。
それから間もなく、少年は腰から剣をゆっくりと抜くと、俺を見た。
そして…。
あっと言う間に俺の前に来ると、その剣で俺を突き刺した。
…うっ。
痛みは無いが衝撃が心に走った。
俺は、後ろに倒れ込み、静に瞳を閉じた……。
次の瞬間。
俺は、水の浸る感じに目が覚めた。
そこは、O市にのドーム前にある、浅い池の淵だった。
俺は、ゆっくりと立ち上がると、あたりを見渡した。
すると、浅い池の真ん中から、少女が上がってきた。
濡れた髪は背中まであり、鋭い眼孔で俺を見ていた。
そして、俺に向かって何かを投げた。
…ナイフ……。
数本のナイフが俺の体に突き刺さった。が、
やはり、痛みは無い。
しかし、俺の心に衝撃が走った。
再び、俺は後ろの砂利に倒れ込んだ。
そして、ゆっくりと瞳を閉じた……。
次の瞬間。
俺は、雑踏の中でゆっくりと瞳を開けた。
そこは、O市のショッピングセンターIの中だった。
無数の黒ずくめの人が入り口から入って来ていた。
……今度は何が起こる?
俺は、その人達を、目を細めて見ていた。
すると、白いスーツのスレンダーな少女が目についた。
…今度はあいつか?
と思った瞬間。
雑踏がとまり、一気にこちらを向いた。
…今度は…なぶり殺しかぁ?
よく見ると全員仮面をしている。
…まじかょ……。
俺は、その雑踏に押し倒されると、かきむしられた、着ているものがボロボロになり、鋭い爪が肌を裂き始めているのを感じた……。
俺は、意識を失いかけた。
その時、俺の右手を掴み、力強くその雑踏から引き抜かれた。
…なんだぁ?
俺は……懐かしい香りと糸の様な髪、そして、オレンジ色の唇が見えた時に目が覚めた。
そこは……。
俺が住んでいるアパートだった。
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