【第一の刺客現る!!】
その先には、黒く短めのタキシードを着ている男が立っていた。
髪の色が真っ白である。
……!
彼女は、小さな言葉を発した。
「シーク……。」
あの夢?に出てきていた少年だろうか。
足を肩幅程に広げ、頭をうなだれ、そして、後ろに手を回して立っていた。
俺達の後ろの方から、裏返しになっている車の一台から大きな爆音と共に高い火柱が上がり、その破片を辺りに撒き散らした。俺たちは、その音に振り返った。
火柱を後ろにしながら、黒ずくめの男達がゆっくりとこちらに向かって歩いて来ているのが見えた。
…嘘だろう…。
俺は前を向いて少年を見た。
少年は、その場に佇んでいた。動く気配すら無い。
俺は、隣の彼女に目を向けた。すると、彼女も少年を見ていた。
もう一台から、同じく爆音と共に火柱が高々と上がった。
俺は、その音に振り返ると共に、彼女は車から飛び降りた。そして、俺に向かって。
「シークは、強いわ。後ろは私がなんとかする。自分を信じて!自分を解き放て!大丈夫だから!パ……」と言いながら火柱が上がっている方向へ駆け出した。
……なにが大丈夫なんだ?…。
まったく意味が分からない。
俺は、とりあえず、車を降りた。
足の震えはまだ続いていた。
そして、何かに惹かれるかのように中央線の上に立ち、瞳を閉じ、深い深呼吸をしてから、少年の方に目を向けた。
少年は相変わらず、その場に佇み、動く気配すら感じられなかった。
その気配は、確固たる自信に満ち溢れている様に感じられた。
俺は、少年の自信とも感じられる態度に聊か恐怖を感じていた。
…彼女は…。
俺は、ふとそう思い、後ろに目を向けた。
すると、彼女は躍動感溢れる動きで黒ずくめの男達と交戦中だった。
…まだまだ、時間がかかりそうだな……。
と思いながら、再び少年に目を向けた。
少年は、その場に寸分の動きもないままに立っていた。
…やっか……。
と思った瞬間。
その少年の方向から鋭い光が俺を襲った!
次の瞬間。
冷静な自分がそこにいた。
そして、
……!!
俺は後方に何かの気配を感じ振り返った。
その先には。
あの白髪の少年が立っていた。
…一瞬で後ろに!!
俺は、少年を凝視した。
少年は、ゆっくりを顔を上げ、小さく微笑んで見せた。
その瞳は、青い瞳。
俺は、次に何が起こるか薄々感じていた。
それから間もなく、少年は、腰から剣をゆっくりと抜くと、俺を見た。
そして…。
あっと言う間に俺の前にくると…。
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